三夜講|毎月各戸で般若心経を唱える地方の奇妙な行事

灯籠

三夜について

「サンヤハン」

毎月23日の夜に月待ちをすると願い事が叶えられるという信仰で「サンヤハン」と福知山市三和町辺りでは言われている講の事をいう。現在では月待ちをする儀式は行われておらず、地域の伝達事項や集金を行う「集会」に形が変わってきている。

現在残る「サンヤハン」の儀式

現在では月を拝む儀式は行われていない。三和町菟原では下一2組にて「サンヤハン」が行われている。行われているのは「集会」と合わせて毎月25日となる。夜8時に組内の各家から世帯主が輪番の宿に集まり、天照皇大神の掛軸を座敷の床の間に飾り、洗米(御供)をあげる。全員が集まると、バケツに入れた水で手を洗い清め、掛軸と祀られた神様の前に正座して般若心経を3回唱える。拝み終えると宿の主人が洗米を榊の葉ですくいながら順に手のひらに配ってまわる。それを礼して食べる。その後、市からの伝達事項や区内の行事連絡などの報告を行う。

従来の三夜講

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9月23日朝から七回の水垢離(みずごり=水行)で精進した。餅をついて供物として、樫の木12本を使って三夜を祀る棚を作った。灯籠に灯をつけ三夜棚に神酒・洗米を供えて、焚御供(たきびごくう)も行われた。二十三夜の月を拝むたいそうな儀式だったようである。

また別の地域では、毎月23日の夜に当番が神社に灯明をあげに行きお詣りをしたそうです。

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